『キッズ(だけにじゃもったいない)ブックス』 より Sabuda(サブダ)は本の世界に、「pop-upの革命」という使命をもって生まれて来た青年だ。このプラチナブロンドを短く「大工カット」にした、ファッショナブルな作家は、繊細な神経と頭脳そして指を持っている。これまで「飛び出す絵本」の大作を1年に1作のペースで制作しているが、作家の才能を大切にする環境をアメリカ出版界はまだ持っているのだろう。このアーティストには商業主義にまみれていない、清潔感が保たれている。試行錯誤の苦しみの後の「驚き」という芸術の喜びを、まずは作者自身が味わっていることが想像できる、作品だ。自分への挑戦という姿勢が清々しく、応援していきたい作家の1人だ。
この新作は、クリスマス定番のお話をオリジナルのままテキストとして採用し、Sabudaの挑戦として、キネティック要素(動き)を入れ、より複雑化した驚異の「飛び出す絵本」に仕上がった。各ページに精巧なしかけが2つ、扱いに多少神経を使わねばならないなど、子どもにはもったいなくて触らせられない、……?(え)