Book Description 客席のファンは高ぶる気持ちを抑えきれなくなっている。群衆のざわめきがどんどん大きくなり、ようやくひとり目のスーパースターがステージに現れ、リングに上がる。アリーナのリングサイドに陣取ろうが、フロアの遥か上方から観戦しようが、エキサイティングな夜になるのは間違いない。そこらじゅうに掲げられたプラカード。自分の席からひいきのレスラーの名を叫ぶファンたち。場内を満たす興奮の波が観衆をのみ込む。王座の交替は今夜かもしれない。これはWWE、何が起きてもおかしくないのだ。
こんなことに思いを巡らせたことはないだろうか――WWEのスーパースターになるってどんな感じだろう? スーパースターになるには毎日どんなことをしなくちゃいけないんだろう? 数え切れないほど多くの人に応援されたり野次られたりする生活ってどんな感じだろう? リングを見つめながらこんなことを考えたことはないだろうか。もしステージ裏に行けたらどんなだろう? レスラーの誰かと一緒に旅することができたら? スーパースターの自宅を訪ねたら? 『Unscripted』は、ワールド・レスリング・エンターテインメントのスーパースターの生活の内幕を間近に、ありのままに見せてくれる。年間200日以上に及ぶ巡業生活から、数十万の観衆を前にしたパフォーマンスまで、WWEのスーパースターたちが信じられないような話を自分の言葉で語り、これまで明かされたことのない舞台裏を読者に垣間見せてくれる。
アンダーテイカーはプロバスケット選手にならなかった理由を、ゴールドバーグはWWEに入った理由を教えてくれる。ロックは父親が自分の仕事を妨害しようとしたことを明かし、トリプルHとステファニー・マクマホンは2人の関係についてオープンかつフランクに語っている。クリス・ジェリコは、どうすればすべてを客観的に捉えられるかを、ショーン・マイケルズは、自身のキャリア復活と家族や信仰の大切さを、カート・アングルは、どうすれば首が折れた状態で闘えるのかを話してくれる。
こうした非凡な人々のショーの舞台裏や家庭、日々の暮らし、ありふれた出来事を、数多くの写真を交えながら紹介する『Unscripted』は、観衆をうならせるために来る日も来る日もリングに上がる男たち、女たちへの賞賛の証と言っていい。