Book Description伝説の自動車業界の重鎮、リー・アイアコッカがすべてのアメリカ人に問いかけた。「リーダーらしいリーダーはどこへ消えてしまった?」
産業界の経営者として最も広く知られているアイアコッカは、アメリカのリーダーたちが答えなければならない厳しい質問を放っている。我々はそれぞれ国のためにどんな恩返しができるのか? 我々は本当に民主主義を愛しているのか? 私利私欲に走りすぎていないか? アメリカが油中毒である理由は? 我々は子どもたちの未来を真剣に心配しているか? 中流階級を救うのは誰だ?
多くのアメリカ人がかつて大統領にと望んだ叩きあげの男アイアコッカ。彼は経営危機からクライスラー社を救い、ミニバン製造を提案し、エリス島の再興を監督した。さらにリーハイ大学にリーダー育成のためのアイアコッカ研究所、糖尿病治療のための研究費用を募るアイアコッカ財団を設立。リー・アイアコッカは今日のように危機にある時こそリーダーが育てられると信じている。彼は誰よりもリーダーの知人が多い。9人のアメリカ大統領、多くの州知事、アメリカのトップ企業のCEO。そんなアイアコッカはアメリカのリーダーシップについて見識、知識、知恵を伝えるには誰よりもふさわしい人物だ。
『Iacocca: An Autobiography』(邦題『アイアコッカ―わが闘魂の経営』)、『Talking Straight』(邦題『トーキング・ストレート―アイアコッカpart2』)という大ベストセラーの著者であるリー・アイアコッカ。単刀直入な物言いで有名な彼が、ヒラリー・クリントン、バラク・オバマ、ジョン・マッケイン、ルディ・ジュリアーニ、ジョー・バイデン、ビル・リチャードソン、ミット・ロムニー、ジョン・エドワーズなど2008年の大統領選の有力候補となりそうなアメリカの政治家たちについて、現実的で実直な評価を下している。
自分が“ヘマをやって引退した”ことを認め、アイアコッカはあらゆる年齢層の国民に選挙に行き、しっかりと関わって、自分たちのリーダーを慎重に選ぶよう呼びかけている。また、これまでに交友のあった著名人たちのエピソードも披露している。フィデル・カストロと葉巻を吸ったこと、ボブ・ホープが長生きの秘訣を語ったことや、レディ・セーラ・ファーガソンとダンスをしながら耳にした話、イタリアでビル・クリントンに起こされた理由、ロバート・マクナマラから成功についてどんなことを教わったか、フランク・シナトラがアイアコッカのためだけに歌ってくれたこと、ヨハネ・パウロ2世から誰のために祈ってくれと頼まれたかなど盛りだくさんだ。さらに、アイアコッカがウォレン・バフェット、ダイムラー・クライスラーCEOのディーター・ゼッツェ、ロナルド・レーガン、ジョン・ケリー上院議員、ジョン・マーサ下院議員、チャールズ皇太子とカミラ夫人、元サウジ大使のバンダル王子、ラッパーのスヌープ・ドッグ、実業家のカーク・カーコリアン、テッド・ターナー、ボブ・ドールその他大勢とどんなことを話し合ったかも、知ることができる。
選挙まで時間に余裕がないことを承知しているこのアイコン的リーダーは、自らの経験で学んだことを伝え、勤勉、常識、誠実、思いやり、そして楽天主義というルーツへ戻るようにアメリカ人たちに呼びかけている。
リーダーらしいリーダーはどこへ消えてしまった?
リー・アイアコッカがその答えを知っている。